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今後の賃貸経営について

賃貸経営

空き室を抱えて

貸しアパートや貸しビルといった賃貸経営は、かつては手頃な不労所得の手段として広く推奨されてきました。
ですが、時代が変わりそうした賃貸経営にも参入企業が増えた結果、これまでのような建物さえ作れば自然に人が入ってくれるというような状況はなくなってしまっています。
むしろ無計画に貸しビルや貸しアパートを作ってしまった結果、思うように人が入居してくれずに空き室を抱えてコストばかりがかさむようになってしまったというようなこともあります。
ですので、もしこれから賃貸経営をしようと考えるならきちんと長期的な計画にのっとった方法による「マネジメント」を意識していく必要があるといえます。

そんな賃貸経営についてのマネジメントで今注目されているのが「プロパティ・マネジメント(PM)」という方法です。
これは、それまで賃貸経営をするときに「資産」としていたのは実際に現物として存在する建物やその設置物のみとしてきた考えから一歩進んだ、その建物の維持に関わるサービスや管理方法まですべてを含めたものまでを1つの資産として考えていく方法です。

これからの賃貸経営において

わかりやすく説明をすれば、例えばある賃貸マンションがあったとき、その建物を管理するときに必要になるのは「建物・設備」「入居者」「清掃などサービス」といった3つが挙げられます。
ふつう建物を管理するというと、最初の「建物・設備」に関わる建物全体や電気・水道管などの設備、階段や廊下などの共有部分の管理ということが思い浮かびます。
ですがそれだけを行っていても建物の内部に誰も入居をしていなかったり、毎日の清掃業務が全くされていないというようなことがあると建物の資産価値を大きく損ねてしまうことになります。
ですので、これからの賃貸経営においてはその3つがバランスよく維持されていくようにしていくことに努めなくてはいけません。

「プロパティ・マネジメント」における「プロパティ=property」とは「財産・資産」といった意味を持っているので、その賃貸建物の資産的価値を損ねずむしろ増やしていくための管理方法とはどういうことかを総合的に考えるというのが基本的な思想になります。
具体的な方法としては、まずは建物を作るときにより入居しやすい設備を作ったり、よい立地にするということから始まり、入居しやすい宣伝や設備をしていくことや、清掃など日常管理を行う業社を選定し適切な運用がされているかをチェックしていくという方法が必要になります。