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マンション管理士

マンション管理士

マンション内での管理業務

マンション管理士とは、不動産関連の資格の中でも大規模な集合住宅であるマンションでの仕事に特化したものとなっています。
主な仕事となるのはマンション内での管理業務や、一定の時期で行われる修繕といった内容です。

資格は国家資格として国土交通省の所管による財団法人マンション管理センター主催で毎年試験が行われています。
マンション管理士の資格を取得することで、マンション管理組合のコンサルタントとして専門的な業務を行うことができるものとなっています。

マンション管理士は「マンション管理適正化法」という法律にもとづき設置されるようになった資格です。
この資格が誕生した背景としては、高度成長期となった昭和40年代から急激に増加したマンションが建築から数十年を経たことで老朽化が進み、また耐震性など新しい建築物の問題が浮上してきたことにより、戸建て住宅とは違ったより専門的な知識を持った人材が必要になってきたためです。

管理会社によるトラブルが発生

また、都内などでマンションが急増したことから一部悪質な管理会社によるトラブルが発生するようになってきたことも大きな影響となっています。
具体的な事例として、管理会社として担当していた企業が住民から毎月徴収していた管理費や修繕積立金を横領したりするといったことなどがありました。

マンション管理士の役目としては、今後老朽化したマンションがスラム化していくことを防ぐとともに適切なマンション管理ができる人材を配置しこれ以後もマンションへの居住を促進していくということになります。
ちなみにマンション管理士が誕生したのは2001年のことなので、不動産関連の資格としてはかなり新しい部類に入ります。

しかしながらそんな歴史の浅い資格であるということもあり、実務面ではマンション管理士は適切に業務をすることができているわけではありません。

資格ができた当時こそこれから必要になる資格として多くの人が受験をしていましたが、合格率が平均7%台とかなり難易度が高いにもかかわらず活躍する場所が非常に限定的であり、かつ実務を知らないいわゆる「ペーパーマンション管理士」と呼ばれる人が大量に出てしまったことで本来狙っていた機能ができていない状況が生まれています。

それでもこれから高層高級マンションの問題は尽きることなく訪れる問題であるので、また必要な人材として重用されることになる可能性も十分にあります。
どちらかと言えば、すでにマンション管理の経験のある人にむいた資格と言えるかもしれません。