賃貸経営実務検定(大家検定)
ニーズにあった不動産を提供
賃貸経営実務検定(大家検定)とは、宅地建物取引主任や不動産鑑定士のように不動産業界で働くときに専門性を証明することができる資格です。
戦後から始まった「戸建て新築指向」はすでに終わりとなり、賃貸住宅はこれまでにないような新しいビジネスとしての展開を見せてきています。
時代の流れや都市部への人口の流出、また家持ちという身分にこだわらない生き方を選ぶ人が増えたということもあり、それぞれのニーズにあった不動産を提供する業者が出てきたということです。
不動産業は全体を見ると不況のあおりもあって取引件数や額は減少しているかのように見えますが、一方で新しい住宅を必要としている人たちのニーズは増えており今後も賃貸市場は拡大していくことが予想されています。
ただし一方で同じ賃貸住宅でも、その建築様式や契約内容がこれまでとは全く違ったものが登場してきたり、逆にユーザー側から重視される点が違ってきたということもあり、業者側も時代によって変化する法律やニーズに対応できるような能力を備えていく必要があります。
賃貸経営実務検定(大家検定)は、これから大家となって賃貸住宅を経営しようという人に対し、必要な知識を網羅的に学習し入居者とトラブルを起こさず長く多くの人に住んでもらえる住宅をつくるための知識を得るための資格となっています。
資格は現在のところアパートやマンションの経営者だけでなく建築不動産業者やその関連業者、または個人で不動産投資をしようとしている人などから幅広く受験をされています。
住宅に関する基礎的な部分
賃貸経営実務検定(大家検定)の概要を簡単に説明していくと、まず資格には2級、1級、マスターの三段階で構成されています。
受験資格はいずれの級も特に制限は設けられていませんが、難易度や実用面からして2級から順に受験をしていくことが多くなっています。
2級で問われるのはアパートやマンション経営をするときにの基本的な知識です。
賃貸物件の不動産に関する法律や基本的な施工方法など住宅に関する基礎的な部分までが出題されてきます。
そこに1級以上になるとそれら賃貸住宅を経営したり投資したりするときの知識が求められてきます。
簡単にいえば2級は個別の物件についての運用のための知識であり、1級以上はより広いエリアで複数の物件を運営していくときに必要な知識ということになります。
試験は全国80ヶ所で開催されており、随時主催者である全国シー・ビー・ティ・ソリューションズ認定テストセンターで受験を受け付けるようになっています。